炭水化物ダイエットというダイエット法をご存知ですか。もとは肥満や糖尿病などの生活習慣病を治療するために病院で行われていた食事療法であり、方法としては通常の食事から炭水化物の量を減らすだけ。タンパク質や脂質は制限しなくていいので、お肉好きの方にはうってつけのダイエット法となっています。
炭水化物は摂った後すぐに吸収され、血糖値の急激な上昇をもたらします。その時に血糖値を下げるためのインシュリンというホルモンが分泌されます。このインシュリンは血液中の糖分を細胞内に脂肪として取り込んで血糖値を下げるので、脂肪を増やす原因になります。反対にインシュリンの分泌が穏やかになるタンパク質や脂質を積極的に摂ると、脾臓からグルカゴンが分泌されます。このグルカゴンには余分な脂肪を分解してエネルギーを消費する働きがあります。炭水化物を減らすとグルカゴンの分泌が促進され、体内の脂肪は分解・燃焼し続けている状態になり、基礎代謝も上がるので痩せやすくなるのです。これが炭水化物ダイエットで痩せる理由です。
ただ、極端なダイエットは体に負担がかかってしまいます。きちんとした知識をつけ、その上で挑戦しましょう。すぐに取り入れられる方法として有効なのはよく噛むこと。一口について20回以上噛み、20～30分かけてゆっくりと食べてみましょう。しっかりと噛むと脳から満腹中枢を刺激するヒスタミンというホルモンが分泌されます。人間は食べ始めてから満腹感を覚えるまでに20分かかるといわれています。時間をかければそれだけ満腹感を得やすく、食べる量も少なくて済むので一石二鳥です。
他にも、ダイエット茶やサプリメントを取り入れてみるのもいいでしょう。炭水化物ダイエットの効果がより高められますし、お茶やサプリの場合、水さえあればいつでもどこでも飲めるのでとても便利。いろいろなものを試していれば、自然と炭水化物ダイエットも長く続けられるはずです。